(株) テクノメタル

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ダイカストマシンのプラテン面現地肉盛溶接を自動化

独自の自動溶接機で作業時間短縮、大幅なコスト減

ダイカストマシンのプラテン面現地肉盛溶接及び機械加工を手掛けるテクノメタル(大阪府門真市、西田悟社長、TEL 072-865-1766)は独自の肉盛自動溶接機を製作し、現地工事に導入し、大幅な作業時間短縮とコスト削減、省人化を実現している。同社は「作業時間が明確に計れるようになり、非常に整った仕上がりで常に施工できる」とし、「金型取付に難がある、鋳造中にバリが吹く、不良品が多いといったダイカストメーカーの悩みに一段と応えていく」とダイカストグループの枚田勇人氏は話す。一般的なアーク棒による手作業に比べ、自動溶接機は溶接ムラが激減し、施工時間や使用材料も計算できるため、見積前の打ち合わせ段階で施工内容をより具体的に詰められ、施工価格も従来比20~30%抑制できるのが特徴。施工実績は既に125~3400㌧機と幅広い。

500㌧プラテン面施工前

500㌧プラテン面施工後

 ダイカストマシンの肝とも呼べる部分は金型取付面のダイプレート、プラテン面になる。この面が偏摩耗を起こすと金型の取付に支障を来し、型締力が偏過重になり、バリの発生、気泡の混入、アルミ注入口からのフラッシング等を引き起こし、結果、後工程のロス、ダイカスト製品不良、事故へとつながる。これらを未然に防止するためプラテン面は常に平面度の良好な状態が求められる。


 従来、プラテン面のメンテナンスには多大な予算と長い日数の鋳造停止が課題となっていたが、近年はプラテン面の現地肉盛溶接及び機械加工工事が浸透し、マシンを解体することなくプラテン面の平面度を修復でき、マシン停止日数を大幅に減らし、安価で行えるようになった。この施工は複数の業者が行ない、現在その多くが溶接工による手作業で行われている。ただこの場合、溶接工の技量で仕上がりに違いが表れ、結果として手直しの時間が必要で、場合によっては人員を投入して納期内に収める方法が取られてきた。このため現行の見積金額はこれらイレギュラー要素を含めて反映させることが常となっている。 これに対し、同社は独自の自動溶接機を導入したことで、仕上がり精度向上と正確な作業時間予測にともなう人員削減で価格も大幅に抑えられるようになった。


 また同社はプラテン面をはじめナット座面、ブッシュ座面、T溝加工などダイカストマシン摩耗に対して現地肉盛再生及び加工を手掛け、海外では提携協力会社によりインドネシア(ジャカルタ)、中国(上海)にプラテン修正専用機を設置し展開中だ。溶接工事以外にも近年は事業範囲を拡げ、取り扱い製品として金型冷却配管洗浄機、レーザー溶接機及び放電被覆・肉盛装置、離型剤ほかスリーブ再生や溶射チップの新作、金型用溶接棒等がある。


◇お問い合わせ先

 TEL. 072-865-1766

 Webサイト  http://www.techno-metal.net