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人とくるまのテクノロジー展2019


「人とくるまのテクノロジー展2019」見学レポート ①ダイカスト編

素材置換競争に打ち勝つ!! 最新ダイカスト製品

2019年5月22日~24日、パシフィコ横浜(神奈川)で開催された国内最大の自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展2019」は東京モーターショーとは一線を画し、技術のど真ん中を披露する展示会として国内はもとより海外からも注目される展示会だ。


東京モーターショーが完成された技術や将来の抽象的なコンセプトを見せる、いわば化粧を施したテーマパークのような夢の祭典だとすると、人とくるまのテクノロジー展は試作段階の技術で、それも現実に則したものを見せるといった化粧前の展示会といっていい。市場に出回る前の誰の眼にも触れられていない生(なま)の技術に触れられるのが同展の醍醐味だ。


現下は電動化などパワートレインの移行や自動運転、コネクテッド化などニーズはこれまでなく多様化し、一体どこまでが自動車産業なのか、といったカオスな状況にある。境界線がなくなり、さらに膨張し続けているため、自動車産業の枠組みや定義が捉えきれない状態になっている。「宇宙は全てを取り込み、常に膨張し続けている」といわれ、そのメカニズムはいまだ人類にとって解明しきれてないが、この宇宙と同じような膨張をいまの自動車産業はしているといえる。


今回のレポートでは軽量化の中核をなす素材・成形技術の第1弾として、アルミダイカストの出展製品を紹介。また後日に第2弾として他製法のアルミ、マグネや鉄による製品、その後に高機能樹脂やCFRP、さらには新素材CNFといった素材・成形技術を順次紹介していく。「人とくるまのテクノロジー展2019」見学レポート①ダイカスト編は次頁より

 

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                      2020年5月15日配信