(株)ダイナモ

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20億円投じ、愛知県瀬戸市の新工場が稼働

ダイカスト用金型部品製販で世界一目指す

鋳抜きピンなど金型部品製販を行なうダイナモ(愛知県瀬戸市、辻村正稔社長)は本社工場のある瀬戸市内に新工場(瀬戸工場)を建設、稼働を始めた。初期投資額は設備含め20億円で、同社にとって過去最大規模となる。コロナ禍だが自動車生産復調とともに国内外ユーザーからの引き合いが活発なため、順次生産能力を引き上げていく構え。

第1期として5軸MC4台をはじめ計17台の加工機を新設し、今後3年内にMC20台を増設していく計画。新工場稼働で国内年間売上高は現行比25%増の50億円を見込む。

瀬戸工場は本社工場から車で15分ほどに位置する。敷地面積6千6百平方㍍に建屋3300平方㍍の工場棟を建設した。設備は第1期としてDMG森精機の5軸加工機(MC)4台、竪型4台、横型2台の計10台のMCに、MC旋盤2台、CNC旋盤5台を新設。また工場棟に隣接し、ベトナム人用の社員寮(入居50名)も2棟設けた。

コロナの影響により2020年前半の受注は一時、前年比3割減まで落ち込んだが、現在は1割減まで回復していると同社は話す。主力のピンの月産量は現在5万本で、本社工場と瀬戸工場で各2万本、ベトナム工場委託分が1万本になる。今後設備を増設しフル稼働になると瀬戸工場の生産能力は本社工場の1・5倍となる見込み。

供給先は日本国内6割、海外4割の割合だが、海外の日系ユーザーだけでなく現地メーカーからの需要も旺盛なため、今後は海外分が5割に引き上がるとみている。

同社は鋳抜きピン製作に注力し、「ダイカスト用金型部品製販で世界一を目指す」方針を掲げ、2012年以降、国内外で生産拠点を相次ぎ新設している。ベトナム工場稼働に始まり、国内は第2工場設立、17年にはベトナムに第2工場を設け稼働開始した。

成長に合わせベトナム人雇用を増やしており、現在日本では従業員170名のうち100名がベトナム人になる。またベトナム工場は社長以下全て現地人で130名。