アルミダイカスト製品のリサイクルが大幅効率化

アルミ合金専用の破砕機「ランナーブレーカー」

　カーボンニュートラルに向け、アルミ鋳造品のリサイクル効率化を可能とするのが油圧機工業のアルミ合金専用破砕機「ランナーブレーカー」だ。独自開発の新形状刃物を搭載し、困難だったアルミ合金の破砕を可能にした(特許取得済)。

　特徴は①多彩な破砕サイクル、②ライン内設置が可能、③溶解時間短縮、ガス・電気使用量低減、④CO2排出低減、⑤溶解時の棚吊り、危険回避。

　従来、リターン材は人手での破砕や破砕せずそのまま再溶解され、その際発生する溶解炉投入口での棚吊り、投入箱内で嵩比重が稼げず、少量でのリターンになる問題がある。

　これを受け、開発した同破砕機は破砕対象物を上部から投入し固定刃と前後に動く移動刃で破砕するシンプル構造のため、故障が少ないのが利点。破砕対象物の材質に合わせて刃物の噛み合わせを調整し、適材とされる大きさに破砕できる。また鋳物用の破砕機よりも構成部品を減らし、軽量化と低コストを実現。