東京モーレックス坩堝(株)

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チタン複合材採用で、SKD61に比べ熱伝導率1/5で高耐食

アルミダイカスト用射出スリーブ「TCスリーブ」

黒鉛るつぼ、セラミックス、工業炉・フラックス・フィルターを製販する東京モーレックス坩堝(東京都江戸川区、牛込伸一社長、TEL03・3618・1212)。金属溶湯に関する問題解決を一貫して手掛けることに注力している同社がいま一押しする商品が耐融性と耐摩耗性を実現するため金属基複合材料となるチタンメタックスを使用したTYKのアルミダイカスト用射出スリーブ「TCスリーブ」だ。

スリーブは注湯受けと溶湯の射出を行うシリンダーの役割を担う部品。溶湯に対する耐摩耗性や保温性が求められ、これらの課題を追求したのが金属基複合材料「チタンメタックス」を使用し製造された独自開発の「TCスリーブ」になる。軽量で高耐融性・低熱伝導性を持つチタンに高強度なセラミックスの粒子を均一に分散させることにより、耐融性と耐摩耗性を実現。TCスリーブはアルミ合金ダイカストの射出スリーブに適用され、特に低速ダイカストにおいて威力を発揮する。

熱伝導率は熱間ダイス鋼SKD61の1/5、の低熱伝導率で、対アルミ耐食性も熱間ダイス鋼SKD61より高い。特徴としては次の通り。

  • 1. アルミ合金に対する耐溶損性に優れる

  • 2. 低熱伝導であり溶湯保湿性に優れる

  • 3. 耐摩耗性に優れる

  • 4. プランジャーオイルを低減できる

  • 5. 品質歩留を高めることができる


 74年の実績を持つフラックス

そのほか、同社は「立川鋳造溶剤」より譲り受けた、1946年から改良を重ねて継続する製品で金属溶湯品質の向上・安定を担うフラックス(金属溶剤)がある。フラックスは金属に含まれる不純物を取り除く役割を担い、フラックスの良否は金属溶解作業のコスト・金属品質・環境・そして歩留まりに重大な影響を及ぼすもの。

同社では「ツバサ・フラックス」、「ノジュライト・フラックス」「オギソ・フラックス」が代表的な製品で、顧客の使用したい溶湯(AI系・Mg系・Zn系)、使用目的(脱酸・微細化・発熱・改良処理・除滓・洗浄・消火など)、使用温度(溶湯処理温度)などニーズに合わせ、製品を各種取り揃える。なかでもツバサ・フラックスはアルミ合金用、亜鉛合金用、マグネ合金用、銅合金用と各種用意している。


なお、東京モーレックス坩堝の主な取扱製品は次の通り。

▽「MOREX(モーレックス)」黒鉛坩堝(カーボンボンド、クレーボンド質)

▽脱ガス装置システム「RGB」

▽溶融アルミ、銅合金用水素センサー「NOTORP」

▽SCN「ストーク」「ヒーターチューブ」「ランスパイプ」

▽チタン酸アルミニウムセラミックス「ALTラドル」

▽METACSダイカスト用「TCスリーブ」

▽誘導炉スリーブ「MOREXスリーブ」

▽耐熱コーティング材「MOREXスーパーコート」

▽高性能耐火補修材「モーパッチ」

▽高性能特殊耐火フィルター「APF」

▽異種合金対応アルミ連続溶解保持炉「モーレックスアルイッシュ」

▽耐火煉瓦、耐火断熱煉瓦、各種耐火物、耐火原料

▽アルミ及び銅合金用るつぼ炉、その他鋳造機器

▽大型精錬炉解体、築炉業務

▽炉蓋(ろぶた)

▽フラックス(金属溶剤)

「ツバサ・フラックス」「ノジュライト・フラックス」「オギソ・フラックス」


 ◆同社製品への問い合わせは下記まで。

ホームページ www.morex.co.jp/inquiry.html 

 TEL. 03-3618-1212

KES環境マネジメントシステム・スタンダード・ステップ2取得

東京モーレックス坩堝は11月、環境マネジメントシステム規格「KES環境マネジメントシステム・スタンダード・ステップ2」の認証を取得した。 KES(環境マネジメントシステム・スタンダード)ステップ2は国際規格ISO14001に相当する。同社は今後も環境保全に努め、地球環境にやさしい企業活動に邁進している。