(株)ダイレクト21

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ダイカスト内部欠陥を大幅改善するランナー加圧の第2弾

必要な部分の品質向上が図れる「部分ランナー加圧」


ダイレクト21(神奈川県相模原市、岩本典裕社長)による業界初となるランナー加圧(ゲート凝固前)による鋳巣不良対策が大きな反響を呼んでいる。これに続き同社は今回、新たな法案として「部分ランナー加圧」も考案、このほど特許出願した。ランナー加圧による製品全体の密度向上に対し、新法案は「意図した部分密度の向上」を図れるのが特徴になる。


ランナー加圧はランナーからの第二射出を取り入れた仕組みで、従来鋳造の射出をワンパンチとした場合、ツーパンチの超高圧加圧により鋳巣体積が従来比20%以下に減少する仕組み。ランナー加圧装置は同社の良品支援装置では最も手離れがいい(評価しやすい)のが利点だ。

このランナー加圧を基に今回の新法案では「金型改造が容易で即効性があり、鋳巣不良に対し必要な部分の品質アップが実現できる。いわばカユイ所に手が届くようになった」(同社)ものになる。新法案の目的は2点あり、①製品の要求品質(例=~巣なき事)に対応する、②比較的簡単に金型改造ができる、ことになる。効果として製品の要求品質がある近くのゲート部ランナー部に「湯溜り」を設け、通常の射出した後 250MPaで加圧を行なう。これにより使用、不使用で効果が容易に確認できるメリットがある。

なお、ランナー加圧の導入には適正な条件設定が必要になるため、その条件を導くサービス「ランナー加圧試算サービス」を同社は実施する。ユーザーは同社宛に「製品とランナーとオーバーフローがついた状態のAsCast品と不具合内容」を送れば、同社に備えられた「ランナー加圧試算ツール」を使い、最適な解決策(導入条件設定)を導く。



動画 https://youtu.be/yGFcintq6ik

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