鹿取事務所

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鋳造解析ソフト「Cast-Designer」

湯口とランナー設計に新機能、金属積層と大型構造物溶接の解析も加わる

C3Pソフトウェア社が開発したダイカスト解析シミュレーションソフト「Cast-Designer(キャスト・デザイナー)の新バージョン「V7・5」がリリースされた。ダイカスト湯口とランナー設計に新技術が開発されるなど高速高精度の鋳造及びプレス展開解析から発展し、溶接、金属3Dプリント成型の事前評価シミュレーションまで提供幅を拡げた。日本代理店は鹿取事務所(横浜市港北区、katri@imold.jp)。

プログラム全体が書き直され、以前より強力で堅牢、定義済みのメッシュ・テンプレート、メッシュ用の3つのパラメタのみ、非常に良好な3Dメッシュ品質が特色となっている。さらに新バージョン「V7・5」はダイカスト、重力鋳造に加え、金属積層設計と大型構造物溶接の解析ソフトが加わった。既に欧米の著名な大企業多数がユーザーとなっている。製品モデルの製造性、機械的品質を迅速に評価できるCast-DesignerのデザインとCAEの能力は、「早急にDX対応を求められる日本の製造業に必須のツール」と同社はみて、日本市場での拡販に注力していく方針だ。

新バージョン「V7・5」は新たなユーザー・インタフェースで機能選択がMicrosoft Officeスタイルに近く、CAD /メッシュ機能を見つけやすく理解しやすい。併せてCAD表示の品質が向上し表示速度が2~5速くなった。メッシュの表示速度も大きなモデルでは5〜10倍高速化した。

主な新バージョンアップの主なものは次の通り。

▼新しいCFDソルバの速度は1・4倍から3倍まで向上した。フローの結果は熱、応力、微細構造の結果と完全に連成されており、微細気泡シミュレーションは精密さを増している。またモデルの表示速度が向上した結果、巨大なCAD / CAEモデルがよりスムーズに処理できる。

▼3Dプリント工程を事前にシミュレーションして変形、応力、気孔を解析する。新しい解析技術「ポスト・ソルバー」が、最終段階のガス気泡、リードタイム、金型の侵食を再解析する。3Dプリントの主なチェック事項としては、歪み:許容範囲外のパーツ、残留応力:製造中のパーツまたはサポートの失敗、品質とパーフォーマンス:欠陥、密度、細孔、表面、強度、耐久性など。

▼高圧ダイカスト湯口とランナー設計に、新技術「クイック・キャスト」が開発された。鋳造ゾーンを数秒でシミュレーションして設計を修正できる。ゲート・ランナーをフリー・スタイルで設計できる。完全にパラメトリックで、従来のCADメソッドよりも10倍の高速を実現。

溶接不良を防止するCast-Designer Weld

Cast-Designer Weldは自動車、鉄道車両、航空宇宙、船舶、原子力産業の大型構造物の、スチール、アルミニウム厚肉、薄肉溶接結果を予測して変形等の溶接不良を防止する。既存の設計プラン、新規の設計プランに対してCAD形状、溶接順序組み立て、速度、温度を調整して流れと応力をコントロールし、結果の最適化を図る。

現在の溶接シミュレーションの一般的技術では、FEMモデルを作成するのに数日間から数週間が必要であり、それを実行するのに1週間から数週間かかる。Cast-Designer Weldはモデリングとシミュレーション時間を数時間から1日のみに節減できる。

Cast-Designer WeldはCast-Designer(鋳造の解析ソフト)の設計・解析・最適化の機能を、新たに開発された溶接の支援ソフトに重ね合わせ、溶接のベストの操作、ベストのパラメタを見つけるプログラムである。Cast-Designer Weldはすでに数十社に及ぶ最大級の欧米企業によって採用されている。なお、Cast-Designer Weldには3種類のパッケージがある。①設計パッケージ、②CAEパッケージ及び③AIパッケージ。


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