日邦産業(株)

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「金型冷却管洗浄機」

完成車メーカーやティア1、ダイカスト専業で納入増

2時間洗浄で作業が大幅減、金型分解や専用洗浄液も不要


東証ジャスダックに加え、名古屋証券取引所(名証)第二部上場の専門商社兼樹脂成形メーカー、日邦産業(名古屋市中区、TEL052・218・3111)は昨年初に国内ダイカスト向けに販売開始した多機能金型冷却管洗浄機「モールド・チャンネル・クリーナー」(約500万円、中国・広東水研知能設備製)をマイナーチェンジし、今夏からデモ・キャンペーンを始める。流量測定値を小数点2位まで表示できるようにし、1千個の洗浄データが保存可能なほか双方向洗浄や警報関連のオン/オフ機能も追加した。

同社は昨年初、ダイカスト業界向け機器類の販売に本格参入し、第一弾として金型メンテナンス自動化を掲げた同洗浄機をリリース(本紙2020130日号)。コロナ禍ながら完成車メーカー、ティア1、中小ダイカストメーカーへの納入が徐々に進み、ユーザーの要望に応え今回より使いやすい機能を追加した。納入先やデモで回ったユーザーからは金型冷却水路におけるメンテが2時間程度と大幅短縮できることが評価され、「現場受けが非常にいい(同社)とし、某完成車メーカーでは1時間で十分洗浄できるとした声も挙がった。また中国製ではあるが、日本向けについては中身のパーツ(制御・基盤・モーター等)を日本製やドイツ製に入れ替えて差別化し、「耐久性等の信頼性でクレームは皆無」としている。


同洗浄機は入子・形状ピン・鋳抜ピン・冷却ジャンクション等の錆びる、詰まる、折れる等の課題に、「簡単に冷却洗浄強化したい」というニーズを受け2014年に開発。金型の分解も不要で人手と時間の大幅削減や、専用洗浄液レスでランニングコストの大幅低減も図れる。さらに簡単に移動できるため工場内の水回り機器(付帯設備等)の詰り解消にフル活用できるメリットも大きい。基本、水道水、工業用水で洗浄(薬剤洗浄も可能)、水垢や軟錆を除去することにより金型温調改善が見込まれる。


世界での累計販売は450台超で近年は中国、アセアンにある日系ダイカストメーカーへの納入が増加中。日本国内では日邦産業が日本国内の輸入総代理店としてダイカスト向けに特化し、昨年初に本格販売を開始。同社の直販に加え、特殊電極、岐阜精機工業が日邦産業の特約店となり全国展開する。


同洗浄機の特徴は次の通り。①金型はダイカストマシンから載せ下ろしの作業も不要で、金型と同洗浄機をワンタッチで接続できる、②専用洗浄液も不要で高速高圧水とバブルにおるエアブラスト洗浄、③従来2、3人必要だったが同洗浄機は1人が担当し、カプラーで接続後全自動、④洗浄時間はダイカストマシンへの金型載せ下ろしから分解、洗浄までを含めたトータル時間でみると従来の人手によるものが6時間~数日だとすると1~4時間で可能。


世界初、耐熱性と安定摺動のダイカスト金型向けブッシュ


また、日邦産業はダイカスト向け機器類販売の第二弾としてピンの寿命改善を図れるダイカスト金型向けブッシュ「M-TENシリーズ」(実用新案提出)の協業してもらえるメーカーを募集し始めた。500℃でも溶けない耐熱性と安定摺動性、取付簡単など「世界初の性能を有した製品」(同社)とし、完成車メーカーでの本格採用を機に拡販に乗り出す。

加圧ピン、可動ピン、エジェクターピン等の折れ、金型とのカジリ問題が多発している現場に対応した製品で、例えば金型嵌め合い部分の隙間からガス、空気、離型剤等の入り込みで困っているユーザーが多い。これに対し同ブッシュは無潤滑限界PV値が高く、荷重変形も低い。

さらに高温になると膨らみ同軸機能をアシストする膨張性もあり、金型との隙間を埋めて、ダンパー機能アシストやガス、空気、離型剤グリス等のシール機能アシスト効果がある。常温になると小さくなり取り出しも容易(完全復元はしない)だ。しかも特殊な樹脂であることが斬新だ。  


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