(株)ヒシヌママシナリー

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車載電子部品の大容量・高速データ化でコネクタ需要に亜鉛ダイカスト貢献

精密電子部品を高品質・省エネ鋳造、新ホットチャンバー機

車載電子部品の大容量・高速データ通信化にともなう独FAKRA規格のコネクタ需要増で、寸法精度が高く、複雑形状可能な亜鉛ダイカストの採用増が期待されている。シールド性など各種環境条件に対する要求が厳格化するなか、樹脂成形から亜鉛ダイカストによる一体化がトレンドとなり、中国でもニーズが拡がりつつある。

これら車載コネクタ、さらに5G通信モジュールでの亜鉛ダイカスト需要に向け、ヒシヌママシナリー(埼玉県嵐山町、菱沼省三社長)は薄肉で寸法精度の高い鋳造性と材料や溶解費の大幅軽減が見込めるパーティング射出による新型機を開発した。

1サイクル5秒台を目標とした型締力20㌧の超高速パーティング射出亜鉛ホットチャンバーマシン「U20ZR」(販価1500万円)で、2005年発売の従来モデル「U20」から約20年ぶりのフルモデルチェンジになる。

操作系統を安全ドア前面に集約、制御系、油圧システム、溶解炉の全てが一体化し省スペース(2.1×1.95㍍)を実現。型締ユニットは新設計のセンタープレス方式で金型取付部に効率よく型締力を伝えて製品精度向上、バリ削減を可能とした。

さらに2本タイバー方式を採用し、金型周辺の空間自由度が大幅向上、金型交換時に操作側上部のタイバーがないため。段取り時間短縮と製品落下時もタイバー干渉がなくなった。構造的には本体と型締ユニットのレイアウトを再設計し、ノズル長はそのままに金型を型締プレート中心部に取付できる設計。なお、U20ZR用金型サイズは縦200×横180×幅185㍉。

2本タイバー方式では型締力5㌧のマシン「U2ZR」があるが、ユーザーから大きな型締力への声があり、今回20㌧機をリリースした格好。ちなみに「U2ZR」の直近の販売実績は2023年13台、2024年は既に17台に上る。中国向けが9割を占める。また「U20」は2023年が11台に上った。

なお、FAKRA規格コネクタはドイツの自動車規格委員会(FAKRA委員会)で制定された車載用高周波同軸コネクタ。温度変化、振動、湿気、電磁干渉などの環境条件に耐える設計で、車載Bluetooth、GPS ナビゲーションなどの無線通信システムやADAS(先進運転支援システム)を皮切りに自動運転システム進化を支える部品とみられ、欧州市場を主に世界で需要が伸びている。EVだけでなく最近はHVや内燃機関車向けでも普及、コロナ禍明けの2023 年に急拡大し、2030年まで右肩上がりの伸びが予想される。

◇お問い合わせ先

株式会社ヒシヌママシナリー

355-0225 埼玉県比企郡嵐山町鎌形3123 

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