テラスレーザー(株)

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金型の焼付きや溶損対策を、誰でも簡単に低コストで高品質に!

現場作業が圧倒的改善の放電被覆・肉盛装置

T-SPARK

台あれば救急的に再生補修と予防保全できる万能マシン 


 レーザー機器類を手掛けるベンチャー企業、テラスレーザー(本社・大阪市天王寺区、静岡事業所TEL0542707798)は一段と短納期化が進むなか、アルミダイカスト金型の焼付きや溶損対策として、誰でも簡単に低コストで高品質なコーティングと肉盛 を行なえる放電被覆(ESD)・肉盛装置「T-SPARK」(スタンダードタイプ: 148200万円)を開発、拡販に乗り出した。


スタンダードタイプ

 同装置は屋内外どこでも移動できるポータブル性など工場の保全現場に1台あれば救急的に再生補修と予防保全 ができる圧倒的な現場作業性が特徴。最小人員で最大効果を引き出す省人化アイテムとして注目されており、ラインナップは放電のみのスタンダートとレーザーとのハイブリットの2タイプある。効果として最適な新電極材料「LIS-01」により、ESD(放電被覆装置)で使われる主流のWC(タングステンカーバイド)より3倍の耐溶損性を実現。さらに耐摩耗性・耐焼付き性・耐腐食性・耐熱性も飛躍的に向上し、金型だけでなく機械部品及び治工具の予防保全、長寿命化を図れる。

 具体的には溶損・焼付き・カジリ・ヒートクラックなど問題が発生しやすい箇所に予防保全としてWC(タングステンカーバイド)や TiC(チタンカーバイド)等のサーメット電極をコーティング。これによりメンテナンス回数減による生産性向上が図れ、また形成された細かな凹凸が湯流れ向上につながり、湯ジワや欠肉を予防し、ダイカスト製品の不良率低減に寄与する。同装置の原理は本体のコンデンサーに充電された直流電流を一定周期で極短時間放電する。EDM(放電加工)の極性を逆にすることで電極材自体が溶接材料となり、ワークとの接触部(極間発生部=2μm)で放電し加熱され、ワーク表面に強固な拡散層を形成しながら合金化し堆積していく仕組み。

低熱入力、そして飛躍的な高機能被膜を形成できる

T-SPARKの特徴】

①「低熱入力」=極短時間にスパークしインターバルを長くとるため、その間に充分な熱拡散が行われ、ワークに熱を蓄積させない低熱入力。ピンホール・巣・欠肉等の鋳造欠陥も熱の悪影響(歪み・ヒケ・硬度変化等)がないため肉盛補修が可能で、ダイカスト製品を救済し不良率低減につながる。

②「高い密着力」=電極材と母材が合金化(拡散層を形成)しているため、高い密着力を実現。

③「高機能被膜」=被膜のクオリティは形成されたコーティング層に電極成分W(タングステン)が多く保持できているかで効果が変わることに着目。他社製ESD装置はコーティング層にW成分が1020%程度だが、T-SPARK は最大47%で、コーティング層に電極成分を多く留まらせることができるため飛躍的な高機能被膜を形成。

④「面粗度向上

=放電プロセスにより形成したコーティング層に、最適化したレーザー光を照射する放電+レーザーのハイブリッドコーティングは、より強固な密着力と良質な面粗度を得られ適用範囲が拡大。


ハイブリッドタイプ

日独中の金型及びロボット技術を結集したベンチャー企業

 テラスレーザーは日本、ドイツ、中国のレーザー及び金型、ロボット業界のエンジニアが集い2019年に設立。独自ソフトウェアや補助機能搭載により誰が作業しても要求品質を維持した上、カーボンニュートラルに沿った環境対応の機器装置類を開発する。T-SPARK開発に至った理由は、鋳造現場では焼付きや溶損対策として、E S D(放電被覆装置)が広く使われていたが、同社は「コーティング層の耐久性向上を求める声が多く、ハードとソフト(技術サポート)の両面からユーザーが求める価値を提供できる」といった自信からだ。T-SPARKはユーザーフレンドリーの仕様とし、さらに販売後のサポートにも注力する体制を整えた。