2024ダイカスト展示会注目のブース

芝浦機械


環境負荷低減と生産性向上ダイカスト生産システム

ダイカスト部品の大型化、薄肉化、軽量化のための低圧化技術

車部品の大型一体化に対応

芝浦機械、芝浦機械エンジニアリングは2つのコンセプトを掲げる。一つが環境負荷低減と生産性向上に貢献するダイカスト生産システムの提案、もう一つがダイカスト部品の大型化、薄肉化、軽量化の課題解決に必要な低圧化技術の紹介。これに合わせブースは以下4コーナーを設ける。

①自動車部品の軽量化・大型化・一体複合化へ対応する技術=小型モデルチェンジ機「DC400R2-EH」を出展、サージカット装置を搭載し、低圧化技術をCG動画とプレゼンテーションで紹介する。同機は型締力を3500kNから4000kNにアップし、大流量・高応答油圧サーボ射出機構、電動型締め機構と視認性・操作性が向上した新制御装置TOSCAST-999を標準搭載。また中小型RシリーズからR2にシリーズ化(2500kN、4000kN、5000kN、6500kN、8500kN)した。DC850R2は型締力を8000kNから8500kNにアップ、昇圧性能が向上。

②設備のダウンサイジングを実現する低圧化技術=ダイカスト製品の成形時に発生する溶湯の充填サージ圧を加圧シリンダにより吸収・コントロールすることでバリ発生を抑制し、続く高圧加圧工程では巻込み巣の圧縮及び引け巣の抑制を目指す技術。低圧化による設備のダウンサイジング化が期待できる。

③生産性向上と環境負荷低減を実現可能にするシステム及びレトロフィット=ダイカストデータの収集・監視を実現する生産監視システムdPAQET2、金型温度を可視化するサーモグラフィ機能をTOSCAST‐999と連動させ、製品品質向上に寄与する。

④金型冷却温度安定化に貢献する二次冷却システム=金型を管理された冷却水により冷却効率を向上させ、作業性、省エネと省人化を実現し、生産性の安定を著しく向上させる。