2024ダイカスト展示会注目のブース
東洋機械金属
ゲート閉塞後に発生のひけ巣に
電動増圧機構の「型締力による圧縮ダイカスト法」
省エネ、エコの製品も多数展示
東洋機械金属は「ダイカスト技術の革新による、新たな価値体験を」をテーマに多方面で新たな価値を生む最新技術を紹介。電動ダイカストマシン「Ds-350EX2」、サーボスプレ装置「SD-35ME」、スリーブ内プランジャー潤滑システム「RETULUBON」を展示。
「Ds-350EX2」は型締・押出・ポンプ・増圧にサーボ駆動を搭載したマシン。サーボ駆動は油圧駆動に対して省エネ、ハイサイクル、作動油削減において優位で、鋳造圧力を多段階に可変でき、製品品質向上を実現する。また普通ダイカスト法では対策が難しかったゲートの閉塞後に発生するひけ巣に対して、電動増圧機構により可能となる独自鋳造法「型締力による圧縮ダイカスト法」の効果を紹介する。
「SD-35ME」は昇降と横行の二軸がサーボ駆動するスプレ装置で、サーボ駆動による速い動作でサイクルタイム短縮と高い位置決め精度で繊細な動作を実現。
MORESCO社と共同開発した「RETULUBON」は、射出が後退しながらスリーブ内全体に潤滑剤を均等に塗布することで、チップとスリーブの長寿命化と吐出量の削減による環境への負荷低減を実現。
新たなTOYOの生産管理システム「T-Station Cloud」も参考出展する。クラウド利用により、インターネットに繋がる環境であれば使用可能で従来の機能に加え、データの見える化、分析、レイアウト変更が容易になる。鋳造条件の幅を拡げ生産性向上を提案し、省エネや環境性能を求める顧客からの需要も見込む。