2024ダイカスト展示会注目のブース
日本ルツボ
アルミ熔解炉の新世界標準へ
酸化物抑制炉「フリーダム」
CO2排出削減と省エネ効果実現
日本ルツボはアルミ溶解炉の新世界標準を目指した酸化物抑制溶解保持炉「Freedom(フリーダム)」(特許13カ国取得)を紹介する。
保持室の清掃頻度は従来炉が毎日必要だが、フリーダムは年1〜2回で済み、危険作業を大幅に削減する。保持室の酸化ロス発生量も従来炉1.5%に対し、フリーダムは0.004%、溶湯品質(Kモールド比較)は従来炉がK10値0.4~2.8 、Rank : B~D、フリーダムがK10値0~0.2、Rank : AA~Aで歩留まり改善効果が高い。200kg/hr 溶解炉でのCO2排出量は従来炉より約20%低減、エネルギー使用量も20%低減する。
フリーダムの仕組みは保持室にフラットフレームバーナーと熱交換器を採用。火炎が直接アルミ溶湯に触れないため、過昇温帯を作らず、また酸化被膜を破かないため、新たな酸化物の発生が極めて少ない。さらに排ガスは保持バーナーに付帯する熱交換器で熱回収が大幅改善され、省エネ効果が高い。さらに溶解室と保持室は常時溶湯面より低く位置する障壁で仕切られ、保持室への酸化物と空気の流入を防ぐ。保持室を閉空間とすることで炉内酸素濃度を低く保ち最適酸素濃度での燃焼が可能。