2022ダイカスト展示会注目のブース

ダイレクト21


ダイカスト業界初、画期的な鋳巣不良改善法「ランナー加圧法」

製品密度向上で含侵レス、ダウンサイジング鋳造可能

 ダイレクト21はランナーからの第二射出として取り入れた業界初の画期的な鋳巣不良改善法である「ランナー加圧法」の実用化に成功した。21年度に「素形材センター会長賞」、「産業デザイン財団賞」のダブル受賞をした技術だ。

 「ランナー加圧装置」は、「マシンの型締め力を超えた鋳造圧力はかけられない」というダイカストの一般常識を覆す仕組み。具体的にはキャビティ部内にかかる一般的な60~80MPa の鋳造圧力を、約4倍の250~300MPa まで上昇させ、かつバリ発生が抑制できる。

 これによりダイカスト製品の内部品質向上に直結して製品密度向上や「ひけ巣」削減効果(90%以上減:実績値)がある。ランナー加圧をすると必ずダイカスト重量がアップし、このアップ量のおかげで今まで加工しないと良品・不良品判別できなったものが加工しなくて済み、含浸レスにつながる。

 また、その波及効果としてビスケット部厚減少による生産サイクル向上や、キャビティ内の超高圧により、小さなダイカストマシンで大きな製品を鋳造でき、ダウンサイジング化も可能になる。

 さらに前述のランナー加圧法にPF法を追加したのが「スーパーダイカスト装置」になる。ランナー加圧装置に同社の「ソフトPF装置」を付加して、キャビティ部に近いランナー加圧ピン先端から酸素を供給する仕組み。ランナー加圧法で得られる効果とPF法によりブローホールの削減効果が得られる。