2022ダイカスト展示会注目のブース

三建産業




「投資負担軽減で脱炭素を!」、省エネ・髙歩留まり、省スペース実現

CO2排出ゼロのオール電気溶解保持炉


 「今すぐできる脱炭素を!」をコンセプトに出展する三建産業は、アルミ溶解工程のカーボンニュートラルニーズに沿った製品を紹介するとともにユーザーの投資負担を考慮し、現有設備にプラスαできる脱炭素アイテム、手法を提案する。

 業界に先駆けて開発したCO2排出ゼロを実現したオール電気式溶解保持炉「S-MIC」は超高省エネ、高歩留まり、ジャスト・イン・タイム溶解を目指し開発した炉で、溶解能力1t/hまでをラインナップする。高効率ヒータ+溶湯循環システムの最適化で、従来型の約30%の省エネを実現。ダクト・集塵装置も不要で省スペース化できる。

 ハイブリッド溶解保持炉「ハイブリッドメルター」は燃料ガスと電気の”いいとこ取り”をした製品で、従来の燃焼炉に比べ約25%の省エネが見込める。溶解工程にはバーナを採用し効率よく溶解でき、溶湯保持には自社製の高出力・小型電気ヒータ「縦浸漬SAヒータ」を採用する。アルミの溶解と保持に100㎾の熱容量が必要な場合、他社製ヒータは5~7本必要だが、国内最高出力のSAヒータ(27㎾)は4本で済むため、炉体がコンパクト化でき、炉体の放散熱を抑制できるのが特徴。

 このほかブースではアルミ溶湯から離れた位置で作業でき、自動出湯可能な安全出湯装置「かもがわ」、切粉の飛散低減など高い安全性を確保した「ブリケット溶解炉」、アルミスクランプの表面からオイル、塗料など有機ブルを除去する材料デコーティングシステム「IDEX」、熱処理炉を紹介する。