2022ダイカスト展示会注目のブース
日本装置開発
大型厚肉部品を9分でスキャンする世界初の非破壊検査装置
デュアルX線CTスキャナ「CTH320/300μFPD」
ダイカスト製品の大型用途需要増で、より非破壊内部検査の効率化が求められるなか、日本装置開発(長野県、TEL0263-71-1222)は世界初となる4画面マルチスキャンによりスキャン時間9分と従来比36倍の超高速性を実現した大型・高速デュアルX線CTスキャナ「CTH320/300μFPD」を開発した。
超高速性のほかスキャンエリア500×500㍉と従来比2・7倍、動的スキャン画像の鮮明度20%向上といずれも世界初の性能を実現。さらにデュアルX線(同時搭載)により拡大微細スキャンと広域大空間スキャンが1台で可能(4画面マルチCT可)となり、大型厚肉部品検査と高拡大微細検査が1台で済む。生産ラインへのインテグレーションも容易だ。
この4画面マルチCTは既存CTの理論限界を超えるため、開発技術は2点あり、X線の焦点を中心にしてX線の光軸を移動するカメラの中心に向けて照準し追尾する「X線光軸カメラ追尾機能」(特許)、そして被写体を搭載する回転テーブルの回転角度とカメラのシャッターを厳密に同期する「シャッター、テーブル同期機能」(特許申請)になる。
「CTH320/300μFPD」の仕様は次の通り。検査可能サイズが最大φ720×320㍉(1回撮影)、積載重量が最大100㌔㌘、X線源は320kV/ミリフォーカス、300kV/マイクロフォーカス(同時搭載)、装置寸法は2300×2155×2250㍉(本体)、装置重量11㌧(本体)、1㌧(付属装置)。