2022ダイカスト展示会注目のブース

トウネツ


溶湯品質と生産効率が向上でカーボンニュートラル

無酸化液中溶解システムYUKAI-湯解-

 トウネツ(静岡県富士宮市、TEL:05440-59-0611)は熱源をガスだけでなく電気も使用できるカーボンニュートラルに対応した無酸化液中溶解システム「YUKAI‐湯解‐」を展示する。

 熱源が高出力浸漬式電気ヒーターはCO₂を排出しないため、地球環境はもちろん作業環境にも配慮した商品である。一方でガスが熱源の高出力浸漬式バーナーでは、排気熱を有効利用しアルミの予熱ができるため溶解時間が短縮。また、熱効率70∼75%の高効率化を実現しより少本数での加熱ができ炉体の省スペース化が可能となる。

 YUKAIの特長として、トウネツ独自の無酸化状態での加熱方式の採用により、加熱室を溶湯で満たし酸化の原因となる空気層をなくすことにより酸化物の発生を大幅に抑制。また、アルミニウムを空気中で溶解するのに比べ、酸素のない溶湯中に浸漬し溶解する液中溶解方式は酸化物と水素ガスの発生量を大幅に抑える。そのため、溶湯品質が向上するだけでなく、脱ガス処理の時間を大幅に短縮し生産効率の向上が期待できる。また、溶解歩留まりが向上しメタルロス1%未満の低減が可能となり、ランニングコストを年間30~50%抑えることができる。作業環境の改善では酸化物発生の抑制により、清掃負担の低減やアウトライン脱ガス時の溶湯運搬作業がなくなった。

 環境に配慮し、様々な利点が1台に集約されたYUKAIはお客様のご要望に応じ、最適なご提案が可能。すでに国内での導入実績があり、次世代型の溶解保持炉として世に送り出している。会期中ではYUKAIの構造をより分かりやすく工夫した模型を展示。